新年あけましておめでとうございます
平成28年になりました。
私が開業したのが平成9年の9月ですから、
18年の時が過ぎた訳です。
接骨院増えましたねえ・・・
私は平成元年に大学を卒業して、同年4月に鍼灸の専門学校に入学。
そして、接骨院で修行を始めた訳ですが・・・
今は一般的になっている低周波治療器、
これを、患者が痛みを訴える場所に装着して
ビリビリびくびくっとさせる訳です。
その後、軟膏を塗って簡単なマッサージをする。
そこで治療が終了。
「えっ、こんなんで良いの?」
それが私の最初の感想です。
実は自分が大学生の時に酷い首の捻挫をした事があるのですが、
その時も接骨院で同様の治療を受けた事があり、
軟膏のスースーヒリヒリは気持ち良いけど、
なんだか治ってる感じは無かったんですよね。
説明も全然なかったし・・・
その時に受けた治療が納得いかなかったので、
自分が治療家になったら、あんな風になるまいと思ったものです。
ところが実際に現場に出てみると、そういうことばかり・・・
治らない訳ですよ・・・.でもマッサージしてもらっているという安心感、
通ってれば良くなるという期待、何より保険が効いて安い。
毎日でも通える金額。
自分が思っている医療というものが、
実際の医療とは違うことに衝撃を覚えたのです。
当時の私は、健康保険の仕組みなど全くわかっていなかったし、
どんな人が、どんな風に、どんな医療機関で、どんな治療を受けているのか、
治療家になろうとしているのに、医療の事や、患者の事を
何一つ解っていなかったんです。
だから毎日色々な所に行ってリサーチをしたものです。
病院の前で観察するんです。
薬局・老人ホーム・スポーツクラブ、
市場調査みたいな事をしていたんですよね。
そして毎日シミュレーションをするんです。
もしあの場所に治療院を構えたとするならば・・・的な妄想です。
開業して最初のうちは、電気かけてマッサージなこともしていましたが
やはり治らない事が嫌で、
自分が思う治療をしよう、患者受けは悪いかもしれないけど正しい治療をしよう。
治るためのことをしよう。
そう決めたんです。
気持ちのいい治療じゃない、だから患者受けが悪いんです。
でも、治る為には仕方が無いんですよ。
今年も治すための治療を行います。
共に闘いましょう。
目標に近づくほど困難は増大する
この言葉を信じて前に進みましょう