そのヒザの痛み、ヒザのせいじゃないかもしれません。
「自然に痛くなりました」
ヒザが痛いと訴える方の多くは、
この表現を使います。
捻った覚えもなく、ぶつけた覚えもない。
ただ気付かぬうちに痛くなっていた。
ここで大事なのは、痛みではなく、
関節の状態です。
知らぬ間に捻っているかもしれない、
寝ている間にぶつけているかもしれない。
治すという事を考える場合、痛みという症状も大事ですが、
原因を突き止めることの方が大事なんです。
痛みを消すことは根本的な解決になりません。
その原因を突き止めて消し去ることが解決なんです。
まず身体全体を視診します。
痛みを訴えている場所から遠いところから順番に診て行きます。
本来の形からズレていないかどうかを診ます。
全体を診終えた後、今度は同様に触診してゆき、
最後に、やっと膝の検査を行います。
この検査は確認をするため念の為に行います。
ほとんどの場合全体を視診した段階で予想がつき、
触診で、ほぼ確定しています。
しかし、靭帯や半月板が損傷している可能性もあるので、
確認するのです。
当院で自然に痛くなったと訴えた方の殆どが、背骨と骨盤にトラブルを持っていました。
この影響でヒザ周辺の筋肉が緊張してしまったり、関節の軸が傾いてしまったり、
関節の一部にだけ体重が乗っていたり、
ヒザ以外のトラブルによって、動かせないくらい痛むことがあるんです。
自然に痛くなったときは、痛い場所と悪い場所は違うのだと考えてください。
痛い場所にこだわると治り難くなってしまいますよ。
素人判断せず、専門家に意見を求めてください。
お待ちしております