痛いところだけじゃなく、全身を診ないと、治りません。
何もしていないのに体が痛むようになった場合、
その痛む場所だけを診ても原因は見つかりません。
打撲したり、捻ってしまったというなら、
その部位を診れば良いと思います。
しかし、特に原因が思い当たらない場合は、
骨格が歪んでいたり、内臓に何かトラブルが起きたり、
使い方に問題があったり、という事が想像できます。
痛む部位には痛みという症状だけが現れていて、
何も壊れていない事もあるのです。
つまり、自覚症状の出る場所と、悪い場所は一致しないこともあるのです。
極端な例を挙げましょう。
例えば脳血管障害による腕や脚のマヒという症状。
悪い場所は脳の血管に障害が起きた場所であり、
マヒの起きている腕や脚が悪いわけではありません。
悪くないのに症状が現れてしまうのです。
だから全身を診るべきであり、
その上で悪い場所、それと同時に症状が出ている場所に
焦点を絞って行くべきなのである。
「レントゲンを撮ったが骨に異常は無いと言われた」
「出産後、しばらくしてから膝が痛むようになったが、
特に異常は無いと言われた」
このような経験はありませんか?
関節を診る際には、
最低でも、その関節の上下二つの関節も見るべきだと指導されました。
身体の一部分を診るだけで理解できるわけないんですよ。
そこで私は全身を診るようにしているのです。
自分がまだ気づいていない故障が見つかるかもしれませんよ、
自覚症状が現れる前に予防しませんか?